「食事と排泄は、文化的な生活を営む上でとても大切なものです。手術でがんを治したいという思いと、術後の排便障害のバランスをうまく取ることができるよう、主治医とよく話をし、納得して手術に臨んでいただくことが大事だと思っています」(安井医師)

 肛門温存か人工肛門かどちらを提案されたにしろ、医師の説明が十分ではないと感じたり内容に納得できなかったりする場合には、セカンドオピニオンを求めるのも一つの方法だ。

 ステージIIの場合、基本的には術後の化学療法はおこなわず経過観察になる。ただし術後の病理診断で、再発のリスクが高いと判断された場合や最終的な進行度がステージIIIに近いとされた場合には、術後補助化学療法がおこなわれることがある。

 経過観察中は、半年に1度のCT検査や2年に1度の内視鏡検査など、必ず定期的に受診して検査を受けることが大切だ。

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「手術数でわかるいい病院」https://dot.asahi.com/goodhospital/

【取材した医師】
がん・感染症センター 都立駒込病院 大腸外科 医長 中野大輔 医師
大阪国際がんセンター 消化器外科 大腸外科長 安井昌義 医師

(文/梶葉子)

※週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2022』より

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