──共通する部分とは?

 不器用で、うまく自分を表現できないところですね。柿沼は社会人として仕事はできる人だけど、本質的な部分で自分を理解できてない。だから勝手にストレスがたまって別人格が出てきてしまうんです。僕も表舞台で活動している自分と、本当の自分は違う。でも、本当の自分って何だろうと考えてみても、あんまり理解できなくて。

 僕、「素」になれる瞬間があまりないんです。家で一人になってもそうで、常にスイッチが入ってる感じ。メンバーで言うとケンティー(中島健人)と同じで、24時間、松島聡なんです。(菊池)風磨くんみたいにうまくオンオフの切り替えができたらいいんですけど。

──疲れません?

 そう疲れちゃう!(笑)だから、リフレッシュしに一人でカラオケに行ったり、愛犬と散歩したり、今日はもう何もしないでだらだら寝ようって日もあるし、いろんなことをやってます。決めないのがいいんです。これをしなきゃいけない、みたいな義務になっちゃうと、それもストレスになっちゃうから。だからもう直感? のどが渇いた。おいしいジュース屋さんに行こう~♪みたいな、自分の感覚を大事にするようにしてます。

──ちなみに一人カラオケではどんな曲を?

 これはもう、ジャニソンです! 僕、ジャニオタ(ジャニーズオタク)なんで(笑)。1曲目はJUMP。で、2曲目はNEWSだね。3曲目は自分たちの曲でちょっと苦手意識があるもの。曲は毎回変わります。あ、(JUMPの)「真夜中のシャドーボーイ」は毎回、歌うかな。店員さんがドリンクを持ってくるとき気まずいんですよね。ジャニーズめちゃくちゃ好きやんって思われそうで、恥ずかしくて(笑)。

──「こども返り治療」、受けられるなら受ける?

 いや、大丈夫です。僕は今の人生が好きで、今が一番幸せなので。

 10歳のころは、学校という閉鎖空間が苦手で、お姉ちゃんが見てたJUMPのライブDVDに感動して「この世界に行きたい!」と、ジャニーズ(事務所のオーディション)を受けたんです。JUMPのバックダンサーになりたかったのに、入って9カ月でデビューするとは……人生、何があるかわかりませんね(笑)。

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