生稲氏の出馬の裏には、おニャン子世代ど真ん中の萩生田光一経産相の意向があったとも報じられた。往年の人気ぶりについて、当時を知る芸能記者は言う。

「生稲さんの加入は渡辺満里奈さんや工藤静香さんとほぼ同時期でグループの歴史からいうと中期メンバー。人気メンバーの一人として活躍し、ローソンのからあげクンのCMにソロで出演するなどの活躍もみせました。工藤さん、斉藤満喜子さんとのユニット『うしろ髪ひかれ隊』にも熱狂的なファンがつき、おニャン子本体が解散しても、しばらくユニットとして活動を続けていたほどです」

■フォロワーが少ないSNS

 一方、若年層への浸透は心もとない。生稲氏は立候補表明前からインスタグラムやTikTokなどSNSを活用しているが、そのフォロワー数はインスタグラムが約5700人、TikTokが約7600人(5月10日時点)といずれも伸び悩んでおり、SNS世代にはほとんど知られていないというのが実情だ。

「TikTokでは、ソロデビュー曲である『麦わらでダンス』の振り付けを踊ってみたり、娘さんに指南されながら、音楽に合わせダンスに奮闘する姿がたびたびアップされています。ファンから見れば、『ぎこちなさがかわいい』と思えるかもしれませんが、彼女を知らない世代からしたら、『痛々しい』と映っている可能性もあります。『角度詐欺』を楽しむ動画では、下から撮影された部分でアゴ下のたるみが目立ってしまっていたとの指摘も……。また、彼女のTikTokにコメントをすると、本人から『いいね』が返ってくるらしいのですが、これもフォロワー数を増やしたいという必死さの表れかもしれません。今後はSNSでインフルエンサーとコラボしたり、秋元康ファミリーであるAKBグループたちに援護射撃をお願いしたりするなど、若年層にどれだけ訴求できるかが課題となるのではないでしょうか」(女性週刊誌の編集者)

 芸能評論家の三杉武氏は、生稲氏の出馬についてこう分析する。

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