トム・クルーズを一躍トップスターに押し上げた1986年公開の世界的大ヒット作「トップガン」の続編「トップガン マーヴェリック」。出演はほかにジェニファー・コネリー、名優エド・ハリス、前作でマーヴェリックのライバルに扮したヴァル・キルマーなど。
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アメリカ海軍のエリート・パイロット養成学校“トップガン”に、天才と呼ばれた男が教官として帰ってきた。父と親友を空で失った過去を持ち、誰よりも空の厳しさと美しさを知るマーヴェリック(トム・クルーズ)だ。彼は守ることの難しさ、戦うことの厳しさを若者たちに教えるが、訓練生らは型破りな指導に困惑し反発する。
そんな新人たちの中には、かつてマーヴェリックの相棒だったグースの息子ルースター(マイルズ・テラー)の姿もあった。ルースターは、訓練中に命を落とした父とバディを組んでいたマーヴェリックを恨み、対峙するが……。マーヴェリックはなぜ、もう一度飛ぶことを決めたのか? 再び熱いドラマが展開する!
本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)
■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★★
ハリウッド娯楽大作のお手本のような快作になった。スピード感あふれるスカイ・アクション。世代交代、時代の継承の巧みな見せ方。30年の年月を経てもスーパースターの輝きを失わず、渋みも加えたトムさまが最高!
■大場正明(映画評論家)
評価:★★★★
マーヴェリックと父親、親友グースとの関係を踏まえた新旧トップガンの軋轢と挑戦の物語、圧倒的な臨場感とスピード感、あの戦闘機が甦るまさかのドッグファイト。前作に対するトムと作り手の熱い思いが凝縮されている。
■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★★
デンジャーゾーンでまずテンションは爆上がり! 前作との繋がりもしっかり。程良いユーモア、恋愛、葛藤とドキドキ。そしてやっぱり一番のテーマである友情や上司と部下の関係。なんたってトムはやっぱりハンサムだ。
■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★★
現実とリンクするような作戦に立ち向かう主人公に驚く。また、それまでの過程で80年代の映画を現代にアップデートさせて、表層的には大味に見せながらも緻密に映画を構築してラストを盛り上げるプロの手腕に感服。
(構成/長沢明[+code])
※週刊朝日 2022年6月3日号