玉木:音楽をやっていたときがあったので、初めて林さんとお会いした20代半ばのころは、ボイトレを欠かさずやっていました。30代に入ったぐらいからは、ほとんどやってないです。
林:声がお顔とだんだん一体化してきて、更に素敵になりましたよね。
玉木:若いときは確かにこの低いトーンでしゃべると落ち着きすぎというか、「もうちょっと高い声でしゃべって」と言われていましたけど、いまはこのトーンでしゃべっても何も言われないので、いまのほうが自然体でいられるかなと思います。
林:この前お会いしたときカメラの話をされてたけど、まだやってるんですか。
玉木 :っています。
林:写真展も開いてらっしゃいますよね。ちょっとたまったら写真集を出そうとか、そんなことは考えてないんですか?
玉木:出したいとは思っていますが、海外に行けない時間が続いてしまったので、新しい写真が撮れてないというのはあります。
林:「日曜劇場」のあとも、お仕事いろいろ決まっていらっしゃるんですか。
玉木:はい、いっぱい決まっています。
林:どんな感じのものですか。差し支えない範囲で構わないので教えてください。
玉木:原作ものもありますし、重厚な作品もあって、いろいろですね。
林:シナリオを読んで、やるかどうかご自分で決めてらっしゃるんですか。
玉木:いまはそうですね。
林:シナリオを読んだだけで、おもしろい、おもしろくないってわかるもの?
玉木:ホン(台本)を読んで画が浮かんでくるものもありますし、原作の力もあると思います。
林:最初にお目にかかったとき、「本を読むのはあんまり好きじゃない」とおっしゃったけど、最近は違ってきました?
玉木:読むほうかと言われたら、読むほうではないと思います。
林:本を読んで「これをやりたい」と思って持ち込んだり、自分でプロデュースする俳優さんもいますけど、そういうタイプではないんですね。
玉木:そういうアプローチは、まだしたことないです。