大谷翔平はア・リーグ10位タイの19本塁打。トップのアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とは14本差(7月18日時点)(写真:ロイター/アフロ)
大谷翔平はア・リーグ10位タイの19本塁打。トップのアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とは14本差(7月18日時点)(写真:ロイター/アフロ)
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「二刀流」の大谷翔平の「トレード報道」が過熱している。大リーグ公式サイトは7月23日、「エンゼルスが大谷をトレードする予定はない」と伝えたが、どうなるか。AERA2022年8月1日号の記事を紹介する。

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 投打の「二刀流」で活躍する大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(28)をめぐる「トレードの可能性」が、本場・米国で話題になっている。

 トレード期限は8月2日(日本時間3日)。エンゼルスのペリー・ミナシアン・ゼネラルマネジャー(GM)は7月12日、大谷と、ア・リーグ3位タイの24本塁打を放つマイク・トラウト(30)を中心にチーム編成していく考えを明かした。大リーグ関係者は、

「残留が基本線だが、トレードで放出する可能性がゼロとは言い切れない」

 と分析する。

プレーオフは厳しい

「エンゼルスは7年連続でプレーオフ進出を逃し、6年連続で勝率5割を切っている。今季もア・リーグ西地区でチームは4位(7月18日時点)と低迷し、プレーオフ進出は極めて厳しい。フロントの人間ならばチームを改革しなければいけないと考えるのが当然だろう。大リーグ公式サイトが発表したトッププロスペクト(若手成長株100人)のなかで、エンゼルスの選手が1人しか入っていないことからわかるように、若手が伸び悩んでいる。大谷の交換要員で将来有望な若手が5人獲得できるならば、トレードを検討する価値はあるだろう」

 低迷するエンゼルスは、大谷の「最大の理解者」だったジョー・マドン監督を6月7日に電撃解任している。

 投打の中心である大谷はファンから絶大な人気を誇るとはいえ、チーム再建に向けて大きなテコ入れを敢行しても不思議ではない。

 では、大谷のトレード先として可能性がある球団はどこだろうか。

 米国駐在の通信員は、こう語る。

「大谷は基本的に中6日で先発登板するため、先発の枚数をきっちりそろえて中4、5日の登板間隔で主戦投手を投げさせている球団は取りにいかないでしょう。その観点でいくと、ドジャースは可能性が低い。有力視されるのはメッツです。ジェイコブ・デグロム(34)とマックス・シャーザー(37)は故障明けで無理をさせられない。先発投手を多くの人数で回しているので、大谷はのどから手が出るほど欲しい」

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