年齢のことも気にしなくて大丈夫です。アナウンサー時代は「何年目」という見られ方をすることが多くて「何年目だからこの仕事をしていなくてはダメだ」みたいに年齢を意識する場面が多かったのですが、周りがキャリアを背負って入社してくる環境であれば、逆に年齢は関係ありません。転職してからの方が、むしろ年齢からは自由でいられるような気がします。
私はアナウンサーという特殊なキャリアしかなかったですし、一方で、アナウンサーとしては地味な存在だったと思います。それでも18年間で積み重ねたものは決して小さくはなかったと思います。表に見えるスキルだけでなく、ひとつの仕事を続けていく中で、自分では気づかないうちに蓄積されている“強み”は絶対にあるはずです。長くコツコツと働いているだけでも、それはすごいことです。みなさん、本当に自信を持っていいと思います。と、私が言うのも変な話なんですが(笑)。
(構成=AERA dot.編集部・作田裕史)
◎大木優紀(おおき・ゆうき)
令和トラベル PRグループGM。1980年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、2003年にテレビ朝日に入社。アナウンサーとして『GET SPORTS』『やじうまテレビ!』『くりぃむナントカ』などを担当。2度の産休・育休を経て、復帰後の18年からABEMA『けやきヒルズ』、翌19年から『スーパーJチャンネル』を担当。21年末に同社を退社し、令和トラベルに転職。海外旅行アプリ「NEWT」のPRに従事。小学生の長女・長男の2児の母。