■かめタイプが安心してはじめられるのはリスクを全面回避した副業
自分はかめタイプだなと思う人で、まだ節税対策が甘い……という人は、節税を「お金のなる木」と考えて週末にでも取り組んでみるとよいという。
「まず、会社員の方でも、非正規雇用の方でも、簡単にできるのは『ふるさと納税』です。節税した額や、もらった返礼品を、収入として考えてみることで、視点が変わり、お金を稼ぐ能力が少しだけアップしますよ」(小林さん)
ふるさと納税は自分が選んだ自治体に寄付を行うことによって、寄付額のうち2000円を差し引いた額が所得税と住民税から控除されるという制度。認知度は90%を超えているにもかかわらず、個人住民税の納税義務者約5900万人のうち、ふるさと納税を実際に活用した人の数は2020年で552万人(総務省)。つまり活用している人はまだ1割程度だ。
「ふるさと納税は、知っている人は多いのですがやっている人は意外と少ないのが現状。自分が払うべき税金を好きな場所に寄付する形で払うというだけでなく、返礼品がついてくるお得な制度です。活用している人の中には、返礼品を上手にお歳暮やお祝いなどの品として活用する人もいます」
会社員などの場合は、ふるさと納税の限度額も計算しやすく、確定申告なしで控除が受けられる「ワンストップ特例制度」を使うことで面倒な手間も省けるという。カタログ感覚で品物を選び、支払った金額がすべて税金の控除になるお得な制度を活用しない手はない。
「かめタイプの人は、この他にポイ活など、リスクなしではじめられるものから手をつけてみてください。さらにそこから貯まったポイントを活用して、idecoやNISAなどの投資信託をはじめるという流れも見えてきます」
■うさぎタイプがモチベーションを持ち続けられるのは即金になる実働系副業
「よし! 稼いでやる」と副業をはじめてみるものの、だいたいすぐに結果が出ずに「やっぱり無理」「面倒になってきた」と諦めてしまううさぎタイプの人は、メルカリで不用品を販売や、得意分野の代行業で時間と労働をお金に変えてみるという体験がおすすめだという。