まだゴルフを始めたばかりの方などは、「チッパー」が何なのかを知らないかもしれません。また、「チッパーは知っているけれど持っていない」という方もいるはずです。

そこで今回はゴルフのチッパーについて、種類や選ぶときのポイント、使う際のコツを解説します。チッパーを使いこなせるようになって、スコアアップを狙いましょう。

チッパーとは?

チッパーはゴルフクラブの一種で、シガーと呼ばれることもあります。チッパーは公式でも使用が認められているクラブですが、使わない人も多いようです。

チッパーは、ボールが落下したあとの転がりも考慮して打つ、ピッチエンドランに適しています。チッパーを使用することで、ピン側までボールを寄せるアプローチがしやすくなる効果が期待できるのです。

「そもそもピッチエンドランが難しいんじゃないの?」と思うかもしれません。ただ、チッパーは打てる球筋が限定的なことが、ピッチエンドランの打ちやすさにつながっています。他のアイアンで打つときのようなテクニックがなくても、ピッチエンドランを打ちやすいでしょう。

また、チッパーはアプローチの基本が身に付きやすいクラブでもあります。初心者ゴルファーは積極的に使ってみましょう。チッパーで理想の球筋が打てるようになると、ウェッジでも同じような球筋が打ちやすくなります。

チッパーの種類

チッパーは大きく分けて2つの形状があります。一見同じように見えるかもしれませんが、自分に合ったチッパーを選ぶためにも違いを知っておきましょう。

■ウェッジタイプ
ソールの幅が広く、ウェッジに似ているチッパーがウェッジタイプです。ソールの幅が広いと芝滑りが良いため、ダフリを回避しやすくなります。アプローチでミスショットをしてしまいやすい方におすすめです。

■パタータイプ
ソールが狭いパタータイプは、パターから派生したチッパーです。長さもパターと同じくらいなので、パターのような感覚でアプローチショットを打ちやすくなります。距離が短いアプローチを苦手としている方におすすめです。

■ロフト角の基本は3種類
チッパーの形状は2種類ですが、一般的にロフト角は35度・45度・55度の3種類です。35度は8番アイアン、45度はピッチングウェッジ、55度はサンドウェッジとほぼ同じ角度になっています。

チッパーを選ぶときのポイントとコツ

チッパーを選ぶときのポイントと、チッパーを使うときのコツを紹介します。

■チッパー選びのポイント
いくつか種類があるチッパーを選ぶのは苦戦してしまうかもしれません。チッパーを選ぶときのポイントを紹介しますので、参考にしてみてください。

・苦手としているポイントで選ぶ
2種類の形状のチッパーはどちらも初心者向きですが、アプローチショットで何を苦手としているかで選んでみましょう。ダフリやすい方はウェッジタイプ、短いアプローチで思うようなショットが打てない方はパタータイプがおすすめです。パターを得意としている方も、パタータイプを選ぶとよいでしょう。

・打ちたいショットで選ぶ
先ほどもお話ししましたが、チッパーのロフト角は35度・45度・55度が中心です。ボールを低く打って転がしたいのであればロフト角の小さなチッパー、高く上げたいのであればロフト角の大きなチッパーを選びましょう。

・打ちやすいライ角で選ぶ
ライ角は地面とシャフト軸が作る角度のことです。クラブが短くなるとライ角が大きくなります。自分の打ち方に合ったライ角を選ぶと、ショットが打ちやすいです。また、ライ角が大きい方が、パターと同じような感覚で打てます。自分に合うライ角がわからない場合は、ベテランゴルファー仲間やゴルフショップの店員さんに相談してみましょう。

・価格で選ぶ
チッパーの値段も他のクラブ同様ピンキリです。「とりあえずチッパーを使ってみたい」という方は、リーズナブルなものから選んでみましょう。リーズナブルでも高性能なチッパーはあります。すでにチッパーを試していて、どのようなチッパーが合うかわかっている方は、思い切って機能性の高いチッパーを選んでもよいでしょう。

■チッパーを使うときのコツ
チッパーでショットを打つときは、ハーフスイングで腰の高さまで上げ、しっかりと打ち抜きましょう。普段アプローチショットを打つときよりも強めのショットを意識してください。ただ、フルスイングにならないように注意しましょう。また、強めのショットを打つために、グリップはアイアンと同じように握ってください。

アイアンと同じようにグリップして、強めに打ったとしても、チッパーはあくまでアプローチのためのクラブで、最大飛距離は30〜40ヤードです。チッパーはグリーンまでの距離が50ヤード以内のときだけに使いましょう。

チッパーを使いこなしてアプローチを上達させよう

チッパーで打つと基本的なアプローチが自然と身に付きます。使いこなせるようになると、他のクラブでもチッパーと同じような球筋が狙えるようになるため、アプローチが苦手な方はまずチッパーでアプローチの基本を掴みましょう。

チッパーでうまく打てるようになるためには、ゴルフ場での実践練習が一番です。「tenki.jp」の「全国のゴルフ場の天気」は、2週間先までゴルフ場の天気予報がピンポイントでチェックできます。「さっそくゴルフ場でチッパーを使ってみよう」という方は、天気予報を見て、良いコンディションでプレーできる日にゴルフ場を予約しましょう。