“デジタル後進国”日本にもチャンスがある

 それはわが国企業のビジネスチャンスになりうる。かつてわが国では、ソニーの“ウォークマン”のように世界の人々の生き方を変えたヒット商品が生み出された。ウェブ3.0への移行が加速する環境下、わが国企業に期待したいのは新しい高付加価値の最終製品を生み出し、世界の人々の新しい生き方を支えることだ。世界的な景気後退懸念が高まるなど先行きは楽観できない。

 そうした状況にもかかわらず、ウェブ3.0時代の到来を念頭に、新しいモノを創造しようとする企業も出始めた。マイクロソフトはリストラを強化しつつクラウドやAIなど先端技術の強化を優先している。先行きの厳しさが懸念される中、本邦企業がこれまでに蓄積してきた力を発揮して新しい製品を実現できるか否かは、わが国経済の展開にかなりのインパクトを与える。それができないと、わが国のデジタル技術の遅れはより深刻となるだろう。

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