※写真はイメージです(GettyImages)
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 貯金をしてきてまとまった額になったものの、銀行の普通預金口座になんとなくそのまま入っている……そういう方は意外と多いものです。定年を意識する年齢になり、老後資金を作るために投資にチャレンジ、という人が気を付けるべきポイントをお伝えします。(家計再生コンサルタント 横山光昭)

まずはiDeCo、つみたてNISA、NISAなど、
税制優遇制度を使った運用から

 老後資金が心配だという方は多いのですが、最近は「貯金(預貯金)はためたものの、老後までこのまま持っていてよいだろうか?」という相談も多くなっています。将来のために2000万、3000万円とためたのに、そのお金はすべて貯金として持っている状況。そのことに疑問を感じる方も増えてきているのです。

 その場合、お金を将来に送るために、iDeCo、つみたてNISA、NISAといった税制優遇制度を使って運用することをお勧めすることが多いもの。貯金を投資へシフトさせたほうが、お金の目減りを防げますし、20年、30年先の将来に向けてお金を増やすこととなる可能性が高まるからです。

 この投資は、コツコツと積み立てる地味な投資です。それで不十分である、またはまだ余力がある場合は、ご自身の資産状況やマーケットを見ながらETF(上場投資信託)をスポットで購入したり、つみたてNISAより投資上限枠が大きい一般NISAに切り換えたりするなどしていきます。

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51歳会社員、老後を見据えて投資を始める