菅首相の“乱心”で二転三転した形だが、どさくさの最中に飛び出したのが、今回の眞子さま結婚報道だ。永田町では総裁選の先送り&解散に加えて、眞子さま結婚報道で二重に大騒ぎになったが、ある政府関係者はこう語る。
「政権に近いと言われる読売新聞が1面で書いたことがミソ。政権幹部の誰かがこのタイミングを図ってリークした可能性は否定できませんね。皇室問題を担当している警察庁出身の杉田官房副長官周辺が批判されている首相から世論の矛先を変えようとしたのかもしれない。杉田副長官は8月に体調を崩して入院しましたが、いまは元気です。眞子さまの報道は政局と無関係ではないでしょう」
杉田和博官房副長官といえば、菅首相の懐刀として有名な人物だ。現在の宮内庁長官、西村泰彦氏は警察庁の後輩で杉田人事と言われている。ジャーナリストの青木理さんはこう語る。
「官邸が皇室のグリップを握ろうとしたのは、安倍政権の時からです。杉田氏と西村氏がラインとなって皇室を官邸に従わせようとしてきました」
一寸先は闇とされる永田町。眞子さまの結婚報道のタイミングのナゾは深まるばかりだ。
(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)