2017年9月3日、婚約が内定し、記者会見する眞子さまと小室圭さん(c)朝日新聞社
2017年9月3日、婚約が内定し、記者会見する眞子さまと小室圭さん(c)朝日新聞社

 眞子さまと小室圭さんの年内結婚が9月1日、大々的に報じられ、日本中が騒然とした雰囲気に包まれた。結婚は“規定路線”という見方が強かったが、関係者からは「なぜ、このタイミングで報道されたのか」といぶかしむ声があがっている。

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 現在、開会中の東京パラリンピックは5日までだ。パラリンピックは皇族が最も重視するイベントの一つ。このタイミングで結婚が報道されれば、パラリンピックに水を差し、注目が薄れることは明らかだ。さらに、9月11日には紀子さまの誕生日が控えている。当然、眞子さまの結婚についても質問が出されると見られる。

 ジャーナリストの友納尚子さんはこう語る。

「パラリンピックや紀子さまの誕生日も終っていない中でなぜこのタイミングでの報道だったのか、不思議ですね。結婚式など関連の行事はしないということなので、急いで出す必然性はなかったと思います」

「必然性があったのは永田町」といううがった見方も出ている。 

 8月31日夕には菅義偉首相が盟友の二階俊博幹事長と会談、幹事長を交代させ、党人事と内閣改造を断行する方針を固めた。

「総裁選出馬を表明した岸田文雄元外相が二階外しを狙った党の改革案を打ち出した。安倍前首相がそれを評価したと知り、菅首相が焦ったようです。二階さんに交代してもらうしかないと頑な態度で迫ったようです」(自民党幹部)

 さらに夜から1日未明にかけて菅首相が「17日に告示される総裁選を延期し、9月中旬、解散総選挙に踏み切る」と新聞各社が相次いで速報し、蜂の巣を突いたような大騒ぎになった。

「菅首相と二階さんが赤坂議員宿舎で深夜、解散について話し合ったと政権幹部から一斉にリークされたようだ。菅首相は解散すると脅すことで、キングメーカーの麻生、安倍両氏に圧をかけるとともに、人事を断行し解散に踏み切り、総裁選を無力化させるという奇策をやろうとしたんでしょう。しかし、恩人の二階さんを切り、人事を餌に自分の延命を図ろうとする菅首相の態度に自民党内から猛反発の声が相次いだ。菅首相で解散総選挙をすれば、都議選や横浜市長選の二の舞になる危険性が高い。菅首相は周りが見えておらず、“乱心”していた。翌朝、二階さんらに相談し、解散と総裁選延期をようやく引っ込めたんです」(官邸関係者)

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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