ドン小西
ドン小西

 ファッションデザイナーのドン小西さんが「週刊朝日」で連載する「ドン小西のイケてるファッションチェック」が1001回に突入。過去のスペシャルを蔵出しします!(一部敬称略)

【写真】珍獣…じゃなかった個性派揃いの政界インパクトファッション

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 思い出すよな。テレビ局で会った1ドン議員(注:連載でのファッション評価。満点は5ドン)ににらみつけられて、動けなくなったり。タレントの服にツッコんだら、巡り巡って企業のデザイン契約を打ち切られたりさ。さっき計算してみたら、この連載でざっと4億円は損してるんですけど。でも人様の着ているものに意見するんだもの。こっちもリスクを負って本音でぶつからないと。

 振り返ると、人生上り調子の人は、それだけでキラキラ見える。でも10年後、服までダサくなってることも多いんだよ。ファッションは内面を映すけど、その内面も時代とともに変わっているってことだよね。有名人のみなさん、最終回じゃないのでご心配なく。これからも盛大に見せてくださいね。

【こどもファッション大賞】(2011年12月)
★親のアクセサリーか?と心配したキッズたち。でも予備校生風のスリちゃんら普通に育ってよかったね

震災後の日本では子役が大活躍。また原点回帰や自然志向がトレンドとなると、ハリウッドセレブたちの間でもわが子自慢が流行。トイレも行かないような雲の上の存在だったスターたちの庶民化も進んでいく。子供服では、大人の縮小コピーのようなデザインが主流に。「個性が育たない」とドン

(撮影/写真部・戸嶋日菜乃)
(撮影/写真部・戸嶋日菜乃)

【政界インパクトファッションスペシャル】(2010年12月)
★珍獣…じゃなかった個性派揃いだよね。今はまともに見える人も10年後に見たらもしや?

10周年記念では、オシャレ化が進んだ政界ファッションの10年を特集。ブランド品に身を包み“劇場”を盛り上げた小泉純一郎元首相を筆頭に、国民の目を点にしたブルードレスや海外にも配信されたド派手シャツなど、政界ファッション黎明期ならではの混乱もつぶさにツッコミ

(撮影/写真部・戸嶋日菜乃)
(撮影/写真部・戸嶋日菜乃)
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