タレントのカンニング竹山(50)がTBS系「アッコにおまかせ!」(3月28日放送)で東京都の広報動画制作費用について誤った認識で発言をした騒動が波紋を広げている。
【資料】小池都知事が昨年度に使った広報費11億円の内訳はこちら
「100件を超える苦情の電話が来ています。場合によっては1時間を超えて意見を言う人もおり、対応する職員も疲弊して業務がままならない」
こう嘆くのは東京都の政策企画局だ。
竹山は番組で東京都の広報動画製作費について「全部じゃないけど、そのうち1本制作するのに4.7億円の税金が使われている」などと発言。
しかし、3月28日の番組内で「制作費が4.7億円じゃなくて、広告費全部含めて4.7億円使ったということでした」と訂正して謝罪した。
さらに東京都の抗議もあり、ほとぼりは冷めず、4月4日には同番組の放送終了後、TBSアナウンサーが改めて謝罪文を読み上げた。
<出演者から1本当たりの製作費が4.7億円であるとの発言がありました。正しくは、去年5月から8月に作られた、知事とタレントとの対談形式などによる8本の動画の製作費が1800万円でした(略)>
ことの発端となった竹山の広報費を巡る発言は、3月27日に放送したAbemaTV「カンニング竹山の土曜The NIGHT」で取り上げたものだ。
竹山の同番組には舛添要一前東京都知事と上田令子都議会議員が出演し、小池都政の問題について議論した。
そのなかで上田都議が動画など広告関連にかかる費用が約半年間で4.7億円だったことを解説。竹山は約半年間の額と動画1本分の額とを誤認し、翌28日の「アッコにおまかせ!」で発言したとみられる。
AbemaTVに出演していた舛添要一元東京都知事はAERAdot.編集部の取材にこう答えた。
「AbemaTVで一緒に議論していた私や上田都議には都から抗議は来ていません。小池批判をした竹山さんをテレビから干すというのが都の魂胆ではないか。都はテレビ局に圧力をかけて謝罪をさせ、所属事務所も飯が食えなくなるのでタレントに発言を控えろと抑制をかけたことになるでしょう」