長野県北部の標高1500~2000メートルに広がる志賀高原。大小70もの池や沼が点在する山上の楽園で、秋にはシラカンバやナナカマドが色鮮やかな紅葉に染まり、美しい水風景が展開される。
大沼池は周囲5キロと、志賀高原の中ではいちばん規模が大きく、晴天の風のない日にはコバルトブルーやエメラルドグリーンの水面をたたえる神秘の湖水である。
車から降りてすぐに撮影できる蓮池や木戸池が大勢のカメラマンでにぎわう一方、大沼池は駐車場から4キロ以上の道のりであるため人影もまばらだ。
撮影ポイントは北岸からレストハウスのある東岸までとなるため、撮影できる時間帯は午前中から午後2時ごろまでであろう。
アクセス:上信越自動車道信州中野ICから志賀高原・大沼池入り口駐車場まで約45分。問い合わせ:志賀高原観光協会 電話:0269-34-2404
三段峡(広島県安芸太田町 徒歩約50分)
広島県北西部に位置する太田川上流の支流柴木川にあり、下流正面口から上流三ツ滝までの約16キロの渓谷。
原生林を織り成す岩壁や滝、エメラルドグリーンの水をたたえる淵や流れが展開される。時間があり健脚であれば往復32キロすべての景観を撮影したいものだが、渓谷の中間地点にある「水梨口駐車場」から下流にある黒淵までの約1時間半の往復と、駐車場から上流にある渓谷のメインの三段滝への往復約50分コースが望ましい。また最上流にある三ツ滝へは聖湖の駐車場から5分で行ける。
渓谷撮影ではコントラストの弱い薄曇りの天候がベストで、16~70ミリ程度のレンズがあれば間に合う。新緑や紅葉と水の流れを組み合わせて撮影したい。
アクセス:中国自動車道戸河内ICから渓谷正面口まで車で約10分。問い合わせ:戸河内町観光協会 電話:08262-8-1800