●パーソナルカラーを知ると、さらに垢抜ける

 二神さんは、パーソナルカラーを知ることの重要性も強調する。

「人は、生まれつきの肌のトーンや目、髪、唇の色で、大きく2つのカラータイプに分かれます。自分のタイプに合ったカラーを身に着けることで、肌がきれいに見えたり、顔が引き締まって見えたり、髪がツヤツヤに、健康そうに見えるんです」

 逆に言うと、自分と違うタイプの色を身に着けると、肌のムラが目立ったり、シミやシワ、たるみが強調されたりするというから、これは絶対に避けたい。まさに、中高年女性には必須の情報だ。

 2つのタイプとは、イエローベース(イエベ)と、ブルーベース(ブルベ)。

 イエベさんは、温かみのある黄みがかった肌で、髪や目はブラウン系、唇はオレンジがかった赤茶色。

いっぽうブルベさんは、やや青み(またはピンク)がかった肌で、髪や目は黒、唇はローズ系のピンクか赤。

 イエベさんに似合うのは、温かみのある色。黒よりもブラウンやベージュ、白は真っ白よりクリームがかった色を選ぶとよい。アクセサリーなら、ゴールド系がおすすめだ。

 ブルベさんに似合うのは、パキっとしたクールな色。黒や紺、真っ白が似合う。ピンクや黄色も、青みがかった色を選べばOK。アクセサリーは、シルバー系がおすすめ。

 とはいえ、骨格もパーソナルカラーも自分にぴったり合った洋服を探すのは、なかなか難しい。最近のトレンドがゆったり、長め丈というのもあって、ストレートタイプの自分に合う洋服は少なめだ。

「たとえば骨格に合わないデザインでも、素材が合っていると似合いやすくなります。あまり深く考えすぎず、ファッションを楽しむ一助にしてくださいね」と二神さん。

 自分の骨格やパーソナルカラーを知ることの大きなメリットは、「自分に似合わないもの」が分かること。無駄な試着をする回数が減るし、買い物の失敗も減らせる。「何を着たらいいかわからない」というトンネルから抜け出せて、視界がはっきりした気分だ。

 今月は久しぶりの同窓会。着て行く服を選ぶのが、楽しみになってきた。

(写真/八木伸司、イラスト/多田景子、スタイリング/長瀬有香、文/スローマリッジ取材班・臼井美伸)