若いときは、何を着てもそれなりに可愛く見えたし、トレンドの洋服を着るのが楽しかった。
けれど、40代、50代と年を重ねるにつれて、悩みが増えてきた。
今まで似合っていた服が、なんだか似合わない。垢抜けないし、老けて見える。体型の崩れや、顔色のくすみのせい……?
「何を着たらいいのかわからない」と、クローゼットの前で立ちすくんでいる人は、少なくない。
●同じ服を着ても、素敵にならない
センスがいい人の真似をして、同じような服を買ってみたけれど、自分が着てみたら全然素敵じゃない。今流行っている洋服を着たいけれど、自分が着るとスタイルが悪く見えてしまう。どうして……?
そんな経験は、誰しもあるはずだ。それでも、以前は「若さ」で何とか乗り切ってきた。
しかし40代になると、ごまかせなくなった。どう見ても、垢抜けない。洋服自体は素敵なのに……。50代になると、さらに難しくなった。クローゼットには服がこんなにたくさんあるのに、自分に似合う服が、ない!
そんなとき筆者が出会ったのが、骨格診断ファッションアナリストの二神弓子(ふたかみゆみこ)さんが提唱する「骨格診断」だ。
二神さんの著書『骨格診断×パーソナルカラーで似合う服がわかる! 大人の着こなしレッスン』によると、人には持って生まれた「骨格タイプ」があって、それぞれ似合う服が違っている。素敵に見えないのは、自分の骨格タイプに合わない服を選んでいるから。
「自分のタイプに合った服をちゃんと選べば、あかぬけて見えるだけでなく、やせて見えたり、若く見えるんですよ」と二神さん。
この考え方は、まさに目からウロコだった! 私のセンスが悪いんじゃない、洋服の選び方が間違っていたんだと思うと、救われる気がした。
●骨格タイプは、生まれつき3つに分かれる
骨格タイプは、ストレート、ウェーブ、ナチュラルの3つに分けられる。タイプによって、似合う服の形や素材が異なるという。
私は今まで、「太っているかやせているか」「背が高いか低いか」で似合うものが決まると思っていたが、そうではない。筋肉や脂肪のつき方、関節の大きさや体のバランスによって決まるのだそう。