
7年前、夫と買い物ついでに立ち寄ったペットショップで、スコティッシュフォールドの雌猫、みけ(写真、7歳)と出会いました。
年末セールの半額以下で売られていた彼女は、ケージの中のおもちゃで元気に遊んでいて、背中でこちらに向かってスライディングしてきたときに私と目がばっちり合いました。
そのとたん、私はみけに一目ぼれ。家ではもう一匹雄の猫を飼っていましたが、夫に絶対飼いたいと言い張って、みけを迎えました。
先住猫のまるとはとても仲良しで、家族みんなにちやほやされて育ったみけ。おかげで大きく太って、ふてぶてしい態度のお姉さんに育ちました。
例えば、私が寝ているベッドの枕元にやってきては「さあ、撫でなさい」と言わんばかりにお尻を向けてドデンと座ります。
リビングのソファでは、脚を投げだして座るスコティッシュフォールド独特のスコ座りをしながら、あたりの様子をうかがい、何かあるとドンとソファから下りて監視しに行きます。
そんな中、4年前、まるが突然の病のため4歳で急死し、そのショックに耐えられなかった私たちは、新しくまるにそっくりな雄猫、ふくを迎え入れました。
みけとふくは、最初から馬が合わず、ケンカの毎日が始まりました。
ふくが小さいときは、みけが「フーッ」とうなり声をあげれば、ふくが退散していました。3年たつと、ふくはみけより大きく成長。ケンカのとき、みけは何とか猫パンチを繰り出しますが、ふくの長い手足に遮られて空パンチとなり、反対にふくに何回もたたかれる羽目になります。
それでもみけはめげずに、うなりながらふくに向かっていきます。その姿にはいじらしいものがあります。
7年前のあの日からずっと大好きなみけ。これからも健康で長生きしてね。
(平林聡子さん 福井県/57歳/教員)
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