<屋外では小さな台を用意>
キヤノンEOS-1D X・70~200ミリF2.8・ISO100・絞りf2.8・絞り優先AE・+0.7補正(写真/小川晃代)
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キヤノンEOS-1D X・70~200ミリF2.8・ISO100・絞りf2.8・絞り優先AE・+0.7補正(写真/小川晃代)

小川:屋外でしばしば選ばれるお花畑での撮影シーン。できれば花が密集している場所で撮りたいものです。これだ、という位置を決めたら、用意しておいた台にのせます。小型の犬の場合、花の位置と高さを合わせるのにも有効。

<椅子などのインテリアを使う>

ソニーα7III・70~200ミリF2.8・ISO2000・絞りf6.3・400分の1秒(写真/小川晃代)
ソニーα7III・70~200ミリF2.8・ISO2000・絞りf6.3・400分の1秒(写真/小川晃代)

小川:室内で撮影する場合、犬がそのまま床にいるとつい動き回りがち。そこで背景に合うインテリアを使うと撮りやすくなります。この作例の場合は、椅子に座らせて動きを制限しています。

■視線を誘導し撮影する

 いかに注意を引き寄せるか。子どものポートレートと比較すると把握しやすい。

<遊具で遊びながら片手で撮影>

キヤノンEOS-1D X・24~70ミリF2.8・ISO1250・絞りf2.8・絞り優先AE・+1.3補正(写真/小川晃代)
キヤノンEOS-1D X・24~70ミリF2.8・ISO1250・絞りf2.8・絞り優先AE・+1.3補正(写真/小川晃代)

小川:24~70ミリのレンズを使い、近い距離で遊びながら撮影します。右手にカメラ、左手におもちゃなどを持ち、遊びながら撮ると生き生きとした表情がねらえます。

<表情を声色で誘い出す>

キヤノンEOS 5D Mark IV・24~70ミリF2.8・ISO1250・絞りf2.8・絞り優先AE・+2補正(写真/小川晃代)
キヤノンEOS 5D Mark IV・24~70ミリF2.8・ISO1250・絞りf2.8・絞り優先AE・+2補正(写真/小川晃代)

小川:カメラを構えたら、犬の鳴き声をまねた声を発します。すると、「何だろう?」と一瞬とまってくれます。バッチリ目線をもらえたところがシャッターチャンス。うまくいくと、声をよく聞こうとして首をかしげてくれます。

<二人一組で誘導>

キヤノンEOS 5D Mark IV・70~200ミリF2.8・ISO500・絞りf2.8・絞り優先AE・+0.3補正(写真/小川晃代)
キヤノンEOS 5D Mark IV・70~200ミリF2.8・ISO500・絞りf2.8・絞り優先AE・+0.3補正(写真/小川晃代)

小川:犬のポートレートとして雰囲気を出したいときには、カメラ目線以外もほしいもの。その場合は、別の人に見てほしい方向の先にいてもらいます。名前を呼んだり、おもちゃで気を引いたりした瞬間をキャッチ。

【レベル2】光とボケの扱い

■毛並みが映える光をみつける

 可愛いパートナーがもっとも輝くようにするには、どんな光を選べばいいのか? 大きさや毛並みに配慮しつつ最適な条件で撮ってみたい。

<室内で使いやすい逆光と半逆光>

キヤノンEOS 5D Mark IV・70~200ミリF2.8・ISO500・絞りf2.8・絞り優先AE・+0.3補正(写真/小川晃代)
キヤノンEOS 5D Mark IV・70~200ミリF2.8・ISO500・絞りf2.8・絞り優先AE・+0.3補正(写真/小川晃代)

小川:半逆光は毛の輪郭もきれいに出るし、質感もよく出るのでおすすめです。ただし、どうしても顔の部分が暗くなりがちに。光をそこにプラスするためには、A3サイズぐらいの白い厚紙などを用意し、レフの代わりにするといいですね。

<斜光を意識する>
 
小川:順光で撮ると犬はどうしてもまぶしがるし、毛並みもペッタリしがちでナチュラルな表情はねらえません。斜光だとそれほどまぶしそうな目にならず、ほどよい影が出て有用です。いちばん使いやすい光だと思います。

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