
クロ(写真)は14歳の黒柴の雄。100歳の姑の世話をしている妹の家で飼われています。クロは左目が緑内障でほとんど見えないから、気をつけないと階段で脚を踏み外したりドアにぶつかったりします。
兄弟5匹が一緒にペットショップで売られていたのですが、クロだけ売れ残ったとか。その理由は、柴犬らしいクルンと巻いた尾ではなく、バナナのようなぼてんとしたしっぽだったから。
でも性格はおとなしく、顔が可愛くて、脚が白い靴下をはいているみたいなのを気に入り、購入したとか。
私は週に1回、妹の姑をお見舞いに行き、クロを散歩させます。私が車から降りて呼ぶと、うれしそうにピョンと跳び上がり、手足を伸ばして大きくのびをして散歩の準備。しゃがんで散歩靴にはきかえていると、待ちきれなくて背中に乗って早く早くとせかします。
そして道のにおいをかぎながらどんどん山奥の温泉郷のほうに引っ張っていきます。週に1回だから、ここぞとばかり張り切るのかもしれませんが、まだまだ元気だなとうれしいです。
妹は夕食の後に毎晩、山道の散歩に連れていきます。時間になるとクロがキュンキュンしっかり催促するとか。シカやタヌキに会うのはいいのですが、2匹の猟犬に遭遇してほえられた時には危険を感じたそうです。
クロを抱き上げ、棒切れを拾って振り回し、事なきを得たとか。クロがケガをしたら大変だと無我夢中で。
クロが散歩を待ちきれず、部屋に入って粗相をしてしまったこともありました。妹は「クロ、待たせてごめん。ばあばの世話が長びいちゃった」とさっさと汚れを片付け、散歩に出ました。
高齢者と高齢犬、愛情深く世話してもらって幸せだね。安心して年を取っていけるね。バナナしっぽのクロ、大好きだよ。
(杉山成子さん 静岡県/63歳/主婦)
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