●悪気なく仕事をサボりまくる 会社を会社と思わない中途採用社員
モンスター度・初級(筆者独自の判断)の事例を続ける。
「私が20代後半ごろに中途として入ってきた女性社員(当時28歳)の話です。とにかく仕事をしない人でした。仕事が終わっていても、終わっていなくても絶対定時に帰る、タバコ休憩を1時間に1回は取っている、しかも10分以上戻ってこない、仕事中でも私用の電話に出る、仕事中にネットで買い物をしている……。
あと、一番びっくりしたのはランチで2時間くらい戻ってこないことも、ざらにあったことでしょうか。今思い出すだけでも相当ヤバい人だと思います。いわゆる給料泥棒です。結局1年もたたないうちにやめちゃいました。なんであんな人を雇ったんだろう、と人事部に聞きたいくらいでしたね」(30代女性)
面接官に対してとても好印象な態度を取っていたのだろうか。この話を聞く限り、おそらく何の実績も残さずに“卒業”していったと思われるが、ここまで仕事をしない人を雇うと会社にとって損失しかない。
●1~2週間に1回はお休みデー 仕事を任せられない中途採用社員
もう1件、モンスター度・初級(筆者独自の判断)の事例を紹介する。
「中途で入ってきた20代半ばの男性社員。モンスターというほど悪い人間ではないですが、彼のマネジメントをしていた僕が迷惑を被っていました。
彼は1~2週間に必ず1回は休むんです。しかも当日朝、就業時間を過ぎてからLINEでしれっと連絡してくることが多くて。
データ収集とかプレゼン資料作成とか、こちらも彼に振る仕事を考えて用意しているわけです。でも、いつも突然休むので、予定通りいかないんです。
彼にお願いしようと思ってあえて残していた仕事なのに、不意に休んでしまうものだから頼めない。別の部下たちにはそれぞれ仕事があるから、当日急には振れない。となると、自分で対応する羽目になることも多々ありました。
そういう人がいると仕事の計画が狂うんですよね。見た感じ、病弱な印象でもなく、かといって覇気があるタイプでもなく、なぜ休むのかは謎でした。ただ、半年くらいして退職してしまいました」(40代男性)
せっかく「この仕事は彼にしてもらおう」と用意しているのに、本人が出勤してこないからお願いできない……。結果、上司自ら対応することになり、本来自分がやるはずの仕事に着手できない。これはなんともつらい事例である。