面接でOKを出すからには、相手に対し「ある程度は仕事ができるだろう」といった期待をしているはずだ。しかし、実際のところ、デキる中途採用社員ばかりではない。残念ながら、モンスター的な人物が紛れて入社してくる可能性もある。
筆者は、これまでダイヤモンド・オンラインで、「モンスター○○」を度々取り上げ、実録として紹介してきた。今回は、「モンスター中途採用社員」の事例を20~40代男女に聞いて集めてみた。皆さんは職場でこんな人々に遭遇したことはないだろうか。
●20分あれば終わる仕事に1時間 仕事の遅さ指摘に逆ギレする中途採用社員
まずは、モンスター度・初級(「筆者が集めたエピソードの中では比較的軽度であり、初級と分類してみた」と補足しておく)の事例から見ていきたい。
「中途で入ってきた26歳女性が、仕事ができなさすぎて困っています。例えば、丁寧な対応をしなくてはいけなくて、ちょっとは時間がかかるけれど、それでも20分もあれば終わるようなメール返信に1時間かかることも。
たくさんトピックが詰め込まれている取引先からの長文メールには、一つひとつに回答するのに気も使うし、ある程度まとまった時間が必要です。でも、さすがにメール文を考えるのに1時間かけるなんてないでしょ……という感じ。
送る前に私に『見てほしいです』と言ってきたのは良かったですが、『もう少し対応スピード上げられない?』と聞くと、キレ気味に『だって、大事な取引先ですよね。変な文章なんて書けないじゃないですか!』と、まるで私が悪いみたいな言い方。関わりづらいです」(20代女性)
仕事のスピードは一人ひとり違う。とはいえ、ある程度「この業務なら○分くらいで終わる」といった目安もある。それを大幅に超えていると、気になるのも仕方がない。中途採用社員の謎に高いプライドを感じるエピソードだ。