最近では、マンションの壁にでも飾ることができる壁掛けタイプや、軽くコンパクトであまり仰々しくない置き型式の簡易お札立ても売られています。

もし、タンスの上などに祀る場合は、拭き掃除をしたあと、台座となる板や布、半紙などを敷いた上にお神札を置きましょう。お酒や水、ご飯をお供えして榊を飾りますが、難しければ観葉植物を飾ったり、コップ1杯のお水を置くなどでも大丈夫。心地のよい環境作りを心がけることが大切です。
■お神札の並べ方にもルールがある
よくお参りする神社のお神札を1枚だけお祀りしても構いませんが、正式には3つの神社のお神札をお迎えします。
(1)「神宮大麻(じんぐうたいま)」……日本全国を守る総氏神様、天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお神札。伊勢神宮から全国の神社に配られていて、どこの神社でもいただくことができます。
(2)「氏神神社(うじがみじんじゃ)」……自分の住んでいる地域の神社のお神札。
(3)「崇敬神社(すうけいじんじゃ)」……自分のお気に入りの神社のお神札。旅先などで立ち寄った神社のお神札でもよいでしょう。
これらを横に並べて祀る場合は、中央に(1)神宮大麻、向かって右隣に(2)氏神神社のお神札、左隣に(3)崇敬神社のお神札を祀ります。重ねる場合は、一番手前に(1)神宮大麻、(2)氏神神社、(3)崇敬神社の順にします。あちこちの神社のお神札を一緒にして、神様同士で喧嘩をしたりしないか?といった心配は無用。御守りなども同様ですが、一体一体、大切に扱うことが重要になります。

■神社のお神札と寺院のお札、神棚と仏壇、一緒に祀ってもよい?
神社は神様を、寺院は仏様と、基本的に祀っているものが違います。しかし、神社神道は来るものは拒まずの姿勢のため、一緒にお札を並べて祀っても問題はありません。ただし、間を空けて祀るようにしましょう。
また、仏壇は、亡くなって仏様になったご先祖様を祀っている場所ですから、神様を祀っている神棚とは別物になります。本当は別の部屋に場所を設けることができればよいのですが、もし同じ部屋に設置する場合は、2点置き方に注意が必要です。