3月は引っ越しシーズンです。新しい生活を前に、部屋探しに奔走しているという人も多いのではないでしょうか。
本書は、幸せになるための部屋の探し方について書いた本です。「秘密」とつけたのは、ほとんどの人が一生のうち何度か引っ越すにもかかわらず、住む部屋が持っている「人生を変える大いなる力」に気づいていない人が多いと実感しているからです。
部屋が持つ力に気づく
住む部屋が変われば、ただそれだけで、必ず人生は変わる。これは、僕が、部屋探しにいらっしゃるお客様に何度も、何度も、お伝えしていることです。
「部屋は自分の心を映し出す鏡」という言い方をされることがあります。これも、もちろん真実だと思うのですが、僕は「部屋選びこそが、人生を映し出す鏡」だと思っています。
なぜなら、部屋を選ぶとき、その人の人生への姿勢や考え方、望みが全て現れるからです。そうやって選んだ部屋だからこそ、部屋には住む人の心と、人生への姿勢が現れるのだと思います。たとえば、こんな風に。
「部屋」は、日当たりがいい方がいい。
↓「人生」は、光り輝いている方がいい。
「部屋」は、ゆっくり休める空間がいい。
↓「人生」には、安らぎと安心感が必要だ。
「部屋」の水回りは、綺麗な方がいい。
↓「人生」の流れは、水のごとくスムーズな方がいい。
「部屋」は、駅や会社に近い方がいい。
↓「人生」の目的地には、すぐにたどり着ける方がいい。
同じ建物に住む人は、気持ちよい人がいい。
↓「人生」ではいい人間関係に恵まれたい。
このように考えると、部屋探しがいかに重要なことかがわかってくるはずです。そして、ほとんどの人は、自分が自分の人生の中で妥協している部分を部屋探しに反映してしまっていることに気づいていません。
今部屋探しをしている人はぜひ、一度、間取りや条件を脇に置いて、考えてみてほしいのです。「今の自分、これからの自分に必要な部屋はどのような部屋だろう」って。
譲れないポイントは、安易に譲らないこと。そして、日当たりと気の流れを、意識して選ぶことが大切です。