お笑いコンビ「髭男爵」の山田ルイ53世が、なりたい自分になれなかった全ての人たちにおくって書いた著書、それが『一発屋芸人の不本意な日常』です。
 これは、withnewsの人気連載を大幅改稿&加筆して刊行されたもので、自ら「負け人生」と語る山田ルイ53世の日常をコミカルにつづった、切なくも笑えるエッセイです。
 山田ルイ53世は1975年、兵庫県生まれ。地元の名門・六甲学院中学校に進学するも、引きこもりに。その後、大検に合格し、愛媛大学法文学部に入学しますが中退。1999年、ひぐち君と髭男爵を結成し、現在に至ります。前著『一発屋芸人列伝』(新潮社)は、「本屋大賞2018年ノンフィクション本大賞」にノミネートされ、「第24回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞するなど、話題を集めました。
 本書刊行に寄せ、山田ルイ53世はこんなコメントを寄せています。
 「一発屋は、人生のしおり、記憶のポストイット。入学、卒業、結婚、出産といった人生の節目の場面には、『そういえば、あの頃はあの芸人のギャグが流行っていたなー…………』と必ず僕達の姿があります。この本もそうなれば幸いです。」
 山田ルイ53世渾身のエッセイ、もしかしたら読んだ私たちも自分の日常をふと振り返るきっかけになるかもしれません。