日本でも大ヒットしたミュージカル映画「レ・ミゼラブル」(2012年)でエポニーヌ役に抜擢(ばってき)され、舞台や映画で活躍する世界的人気のミュージカルスター、サマンサ・バークス。公開中の映画「トゥモロー・モーニング」でも圧倒的な歌唱で魅せる。現在、ロンドンで「アナと雪の女王」に出演中の彼女がオンライン取材に応じた。
――映画「トゥモロー・モーニング」はロンドンを舞台に、一組の男女の「結婚前夜」と「離婚前夜」の時間軸を行き来しながら夫婦の愛を描くミュージカルエンターテインメント。ヒロイン・キャサリンを演じるのは、舞台や映画の「レ・ミゼラブル」でエポニーヌ、ブロードウェー版「プリティ・ウーマン」のヒロインなど有名ミュージカルで数々の主役を演じているサマンサ・バークスだ。
この映画は(新型コロナウイルスの流行で)ロックダウンをしていた大変な時期にオファーを受けました。世界も、私も、だれもが孤立しなければならない時期でしたが、とてもワクワクしたんです。なぜかというと、共演の相手が日本で「CHESS THE MUSICAL」(2020年)で共演したラミン・カリムルーだったから。しかも、その時に一緒にお仕事をした演出家のニック・ウィンストンが、(本作の)監督だったので、このコンビネーションだったら絶対に受けたいと即決しました。
――カリムルーはロンドンのウエストエンドで、史上最年少で「オペラ座の怪人」の主役に選ばれた実力者。ブロードウェーでも活躍する世界的に人気のミュージカル俳優だ。バークスとの相性は抜群らしい。
ラミンはまず、私の非常に素晴らしい友人です。一緒にいるといつも笑っていて、それで怒られることがあるくらいとても楽しい時を過ごせる相手です。同時に素晴らしいコラボレーションもできる相手でもある。お互いをリスペクトする存在だと思っています。一言で言えば、「私が関わるすべてのプロジェクトで共演したい」と思うほど素晴らしい共演者です(笑)。