例えば、楽天から巨人に移ったオコエ瑠偉はまだ25歳。少年時代にジャイアンツジュニアでプレーした経験があり、会見では「13年ぶりにユニホームが着られるのは光栄。楽天さんにもお世話になったし、恩返しの気持ちも持ちながらチームに貢献できる結果を出してアピールしていければ」と意気込んだという。ここ数年は故障などでなかなか出場機会がなかったが、まだまだ伸びる選手だし期待したい。
来年3月にはWBCがあり、おそらく2月のキャンプでは代表選手の動向に大きな注目が集まるし、大会が始まれば、注目度はさらに高まる。ただ、来春はそれだけではない。例年よりも多くの移籍選手が誕生したことで、新天地でどんなアピールをしていくのかという楽しみが増えた。
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝
※週刊朝日 2022年12月30日号