このたび新著『図解 食べても食べても太らない法』を出版した管理栄養士・菊池真由子氏が教える、「食べてやせる」簡単ダイエット法。今回は、食べすぎを帳消しにしてくれる夢の食材、キャベツについて。低カロリーかつ胃もいたわってくれる最高の野菜です。
●食事の量を「1週間単位」で考えれば食べすぎても後日調整が可能!
食べすぎても帳消しにできる――それも、キャベツを食べるだけで。
健康意識が高く、日頃、食事の量やバランスに気をつけている人であったとしても、ついつい好きな料理を食べすぎてしまうことはありますよね。
毎日規則正しい食生活を送るのは理想ですが、なかなか難しいのが現実。ならば、1日単位で考えるのをやめてしまいましょう。
食事の量は「1週間単位」で考える――。それくらいでちょうどいいのです。
週の前半に食べすぎてしまっても、週の後半で食べすぎを差し引きゼロにすればまったく問題ありません。ラクに考えて毎度の食事を楽しむことのほうが大切です。
週の前半に食べすぎてしまったと感じたら、週の後半にカロリーの低い食事をとって、摂取カロリーを調整すればいいのです。
では、具体的には何を食べればいいのでしょうか?
●キャベツは腹持ちがよく胃をいたわってくれる
カロリーの低い食事の代表格は野菜です。なかでも、最もおすすめなのは、たっぷり食べても太らない「キャベツ」です。
キャベツには、2つのメリットがあります。
1つは、食物繊維が多いこと。食物繊維をたっぷりと食べておくと、食後の満腹感が長くなります。食後の腹持ちがよくなると、次の食事まで、余計なおやつなどを食べたくなるといったムダな食欲が消えるのです。
もう1つのメリットは、食べすぎ、飲みすぎたあとの胃をいたわる効果です。
キャベツには、特有の成分であるキャベジン(ビタミンU)が豊富です。
食べものを消化するには胃酸が必要です。つい食べすぎたり飲みすぎたりしてしまうと、必要以上の胃酸が分泌されます。胃酸は多すぎると胃を傷つけます。キャベジンは、胃酸の分泌を抑え、食べすぎ、飲みすぎで荒れて弱った胃の粘膜を丈夫にし、修復を助けます。
同時にビタミンCが豊富で、キャベジンと協力して疲れた肝臓も助けてくれます。
食べすぎを取り返すには何日必要だと思いますか?
1日の必要摂取カロリーは性別や年齢、身長と体重で変わってくるのですが、仮に2000キロカロリーの女性を想定してみましょう。