3日間か1週間か10日間か1カ月間か、とにかく、朝から晩まで「悲しかった。天国から地獄だった。裏切られた。信じられない。どうしてそんなことができたの。私のことをどう思っていたの?」と文句を言い続けるのです。

 ただし、これを始める前に「どうしても気持ちが治まらない。あなたは、ずっと抱えていた秘密を告白して、少しは楽になったのかもしれないけれど、私はとてもつらい。だから、期間限定で、これから(例えば1週間)、あなたに文句を言い続けます。それで少しは気が収まったら、もうやめます。収まらなかったら、あと1週間、延ばします」と伝えるのです。

 なまじ、心の中に抱えているから、悲しみも怒りも大きくなるのです。出し続けるのです。それも本人の目の前で。最長、半年ぐらい、毎日、朝から晩まで言い続ければ、気持ちも楽になるのではないかと僕は予想します。

 黙っていたら、半年たっても何年たっても、気持ちは少しも治まりません。

 もちろん、夫には反論の権利はありません。ただ、謝り、反省するだけです。反論しそうになったら、「1カ月、延長するよ」と脅して(?)ください。

 月夜さん。こうやって、思いの丈を吐き出して、ぶつけて、絞りだすのです。

 そこから先はどうするかは、とことんぶつけた後、ゆっくりと考えればいいと思います。

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