2011年の「四代目猿之助」襲名会見のときの香川照之と市川團子(左から2人目)
2011年の「四代目猿之助」襲名会見のときの香川照之と市川團子(左から2人目)

稽古場で話もしない!? 團子との複雑な関係

 香川は前妻(團子の母)と16年に離婚。それを機に團子は日常生活では母と、歌舞伎の稽古では香川と過ごすという二重生活を送ることになったと報じられた。その時まだ中学生だった團子は思春期という難しい時期でもあり、父である香川との関係もギクシャクしたものになってしまったという。

「團子さんの父(香川)に対する態度は厳しいものがあるといいます。香川さん本人も実父・猿翁との長年の確執に苦しみましたが、その因縁は息子の團子さんとの間にも引き継がれてしまったようです。スキャンダル後に香川さんは再婚して一児を設けましたが、團子さんにきちんと再婚の報告をしなかったとも報じられました。これがさらに團子さんとの溝を深めることにつながってしまったようです。週刊誌報道によると、その後もどんどん態度を硬化させ、イベントなどの現場で一緒になることがあっても、接触することはなく関係は冷え切っているとのこと。もともと良好でなかった2人の関係ですが、スキャンダル発覚後は稽古場で顔を合わせても話もしないほどになってしまったようです」(同)

 歌舞伎役者としては経験の浅かった父に代わり、亡き祖父・猿翁の指導を受けて歌舞伎に邁進してきた團子。現在は、一家心中事件で表舞台から姿を消した叔父の猿之助が彼の指導を引き受けているとされ、学業と歌舞伎に邁進する日々だという。

 そんな微妙な親子関係を抱えつつ、香川には復帰プランも取り沙汰されている。

「猿之助さんが事件で表舞台から去った後、香川さんは一時的に大きな役が増えていたんですが、実は24年以降は歌舞伎役者としても“ちょい役”が続くなど、ぱっとしない状態です。再婚した妻との間に生まれた子どもはまだ幼いですし、全盛期と比べれば収入も激減しているはず。今年に入って歌舞伎以外の芸能活動が増えているところを見ると、芸能界への思いは断ち切れていないのかもしれません。歌舞伎界では『もう許してあげても……』という声も少なくないようなので、業界が援護射撃する形で復帰していくというシナリオはあり得るでしょう」(前出の週刊誌記者)

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