
「参政党に入れ込む若い信者はわりといる」
別の参政党の演説会場では、公明党の支持団体である創価学会の2世信者Cさんとも出会った。Cさんはこう話していた。
「参政党は2年前くらいから本格的に支援している。神谷代表の切れ味がよく、かつ温かみがあるスピーチが好き。参政党限定の会議も見たことがあるが、神谷代表のスピーチが教祖というのか、そんな雰囲気があるところも宗教に入っている者としてはいい感じ。公明党の応援? まだ親はやっていますが、自民党と組んで悪くなるばかりなので、私はしません。平和の党を標榜しながら、自民党の言いなり。私はまだ創価学会信者をやめてはいないが、何もしていません。私のように参政党に入れ込む若い信者はわりといますよ。私も公明党より参政党をと、機会があれば信者を誘っています。自分のSNSでも参政党をって書いている。創価学会の幹部もわかっていて見て見ぬふりでしょう。文句を言えば、創価学会をみんなやめて、ますます高齢化して、おじいさんとおばあさんの宗教団体になってしまいます」
Cさんは参政党カラーのオレンジ色のTシャツを着ていた。
政治に興味がある信者には親和性が?
政治評論家の田村重信氏はこう話す。
「旧統一教会や創価学会の信者や元信者が参政党を応援するのはよくわかる。もともと自民党、公明党という支持する政党があり、政治に興味がある層には、今の自民党や公明党を支持できなくなったとき、参政党に親和性があったのではないか」
(AERA編集部・今西憲之)
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