
続いて、6月14日号に登場したソニー会長(当時)の盛田昭夫さん。ソニーの創業者の一人だ。「この当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの財界人が、雑誌の表紙に載ったのは驚きです」(愛知県、60代男性)、「その時代のビジネスの最前線に立つ人を撮っていたのがすごい」(東京都、50代女性)などの声が相次いだ。
■創刊からの長さを実感

次に票を集めたのが、8月23日号の「冬の庭で孫とくつろぐ鄧小平」。歴史の教科書にも名を残す偉人の素顔が見られる貴重な表紙だ。「錚々たる表紙が並ぶなか、特に鄧小平には驚いた」(愛知県、50代男性)。その後には、内閣官房長官を務めた後藤田正晴さんや日本社会党委員長だった土井たか子さんが続いた。
「そのときにしか撮影できないものの価値を感じました」(広島県、30代女性)、「それにしても多くの方が亡くなっていて、創刊からの長さを感じました」(東京都、60代男性)など、創刊年の表紙の貴重さを実感する声も相次いだ。
■「スゴイ!」と思った表紙を選んだ理由
・忌野清志郎……圧倒的存在感。とにかくカッコイイ(東京都、50代女性)
・宮本輝……唯一無二の作家だから(埼玉県、50代男性)
・土井たか子……おたかさんは女性の希望でした。山が動いたという言葉は実感をもって受け止めました(茨城県、70代女性)
・緒形拳……二枚目と思ったことはなかったですが、この表紙を見て考えを改めました(神奈川県、50代女性)
・後藤田正晴……中曽根内閣の官房長官に当時田中派の後藤田が選ばれたことに衝撃を受けたし、その後の官房長官としての手腕は見事だった(愛知県、60代男性)
・利根川進、福井謙一……分野は違ったが研究者を目指していたので利根川さんや福井さんのオーラに圧倒されたが、少しでも近づきたいと思った。しかし大学院で研究しているうちに挫折して会社員になってしまった、トホホであった(神奈川県、50代男性)
・森下洋子……幼い頃、クリスマスの時期には毎年、森下洋子さんがプリマを務める「くるみ割り人形」に両親が連れて行ってくれた思い出があります(東京都、30代女性)
・伊丹十三……生きているときもすごかったが、死後、評価がますます上がっている(神奈川県、50代女性)