最近、選挙は心の最も暗い部分をあぶり出す装置になった感じがして非常に気が重い(写真/本人提供)
最近、選挙は心の最も暗い部分をあぶり出す装置になった感じがして非常に気が重い(写真/本人提供)

 で、もちろんこれはいけないことでして、先ほど検索で出てきた栃木県公式HPによれば、公職選挙法は「選挙の自由と公正を守るため」の法律で、買収は「選挙違反のうちで、一番悪質な犯罪」「申し込みや約束をしただけでも(犯罪が)成立」とあった。金で人の心を動かしちゃいかん! 投票とはもっと純粋な気持ちで行われるべき! とのことなのでありましょう。改めて素晴らしい法律です。

 で、なぜ今こんなことを書いているのかというと、昨今の選挙では、なんだかんだ「お金を配る」と約束することが票を得る確実な手段とみなされていて、政党公約にはそれがズラッと並んでいるわけですが、これって買収行為とどう違うのかが私にはわからない。あ、買収との大きな違いといえば、お金を人様のフトコロ(税金)から出すってことですが、それってむしろ買収より悪いことなんじゃ……というモヤモヤを解消できずに今に至るわけです。

 それでは、そのモヤモヤを軸に投票に行って参ります。

AERA 2025年7月28日号

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