
出演:山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの 監督・脚本・撮影・編集:安田淳一 殺陣:清家一斗
配給:ギャガ 未来映画社 2024年/日本/131分/カラー/G/1.85:1/ステレオ/DCP ©2024未来映画社
18日の「金曜ロードショー」(日テレ系・金曜よる9時)では、昨年、上映館たった1館から始まり、異例の大ヒットを記録した話題作「侍タイムスリッパー」を早くも地上波初放送。日本アカデミー賞で最優秀作品賞&最優秀編集賞を獲得した今作について、過去の記事を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2024年12月1日に掲載されたものを再編集したものです。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。
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TOKYO FMのラジオマン・延江浩さんが音楽や映画、演劇とともに社会を語る連載「RADIO PAPA」。今回は安田淳一監督の映画「侍タイムスリッパー」について。
自主製作映画、侍(さむ)タイこと「侍タイムスリッパー」の快進撃が続いている。
今年の夏、池袋シネマ・ロサで公開されると、11月半ば時点で上映館数延べ300館以上、興行収入は6.6億円超えと、まさにうなぎ登り。
時は幕末、山口馬木也演じる幕末の会津藩士・高坂新左衛門が、宿敵の長州藩士と京都の寺門前で刀で一戦を交える直前に雷に打たれ、現代にタイムスリップしてしまう。
そこがたまたま時代劇の撮影所だったことから、「斬られ役」の大部屋俳優として第二の人生を過ごしていくというストーリーに惚れこんで、太秦の東映京都撮影所が全面協力を買って出た。
上映館のあちこちで笑いが漏れ、ラストは拍手まで。
気合の入った迫真の殺陣はもちろん、僕が子どもだった頃の時代劇の面白さを堪能した。