「明菜は65年7月、キョンキョンは66年2月生まれ。ともに60歳を迎えるふたりを中間地点にして、今の55~65歳女性はみんなピンクレディーを踊れるんじゃないですかね(笑)同期生でいまでもリスペクトし合う仲ですが、無邪気に歌い踊る姿が、とても楽しそうなんです」
ピンクレディーを歌って踊る貴重な映像だが、明菜が還暦を迎えるいまだからこそ、とスージーさん。
「キョンキョンは自身のラジオ番組で明菜の曲をかけたり、別冊『太陽 小泉今日子』のインタビューで、カラオケの十八番は『スローモーション』と答えたりしています。同期生で、リスペクトし合う2人。ピンクレディーを無邪気に踊っている映像を、いま見たうえで、のちの人生を振り返ると……。月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』(フジ系)で新しい還暦の姿を見せるなど、常に時代の最先端をいくキョンキョン。活動休止もあったけど、還暦を前に少しずつまた歌い始めてきている明菜。この映像を起点として、明菜還暦までの人生に思いを馳せると、感慨深いものがありますね」
番外編を含めて、どれも名場面中の名場面だ。還暦を迎えた明菜へ期待することについて、「音楽が好きな人であることに間違いはないので、いまみたいに、自分のペースで自分の好きなように、好きな曲を歌って、あまり周りのことを気にせず過ごしてほしい。細く、長く」と言う。
ここにあげた「夜ヒット」の名場面からは明菜の色々な表現が見えてくる。還暦を過ぎ、これからどんな姿を見せてくれるのか。楽しみでしかない。
(AERA編集部・太田裕子)
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