たつき諒氏が7月5日の大災害を“予言”している「私が見た未来 完全版」(撮影/写真映像部・新崎美菜子)
たつき諒氏が7月5日の大災害を“予言”している「私が見た未来 完全版」(撮影/写真映像部・新崎美菜子)
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 2025年7月5日に起こるという「大災難予言」がSNSなどで大きな話題となっているが、その予言を描いた漫画家・たつき諒氏(70)にも注目が集まっている。

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 そもそも、今回大注目されるようになった発端は、たつき氏が1999年に出版した単行本「私が見た未来」(朝日ソノラマ)で2011年3月の大災害のことが描かれており、これが「東日本大震災を的中させていた」と話題になったことだ。そして21年に「私が見た未来 完全版」(飛鳥新社)として再出版され、その帯に「本当の大災難は2025年7月にやってくる」と記されていたことから、7月にまた大災害が起こるのではと世間をざわつかせているのだ。

「たつき氏は“夢日記”をつけており、『完全版』の中では、自身が見た『2025年7月に日本を襲う大津波』の夢についても記されています。この記述が話題となり、Xデーが近づくにつれ注目度がどんどん高まっていき、今年5月に同書は100万部を突破しました。さらに中国語版も発行されたことから香港でも話題となり、日本への旅行のキャンセルにまで発展するなど社会現象となっています」(サブカルライター)

 こうした動きを受けてか、6月13日には気象庁の野村竜一長官が「現在の科学では、日時と場所、大きさを特定した地震予知は不可能」「デマと考えられる」と火消しに走る異例の事態となっている。

 ここまで世界をざわつかせている「たつき諒」とは一体何者なのか。ベテラン漫画誌編集者が明かす。

「たつき氏は1954年生まれの女性漫画家で、1975年に『郷ひろみ物語』でデビューしました。80年代までは『月刊プリンセス』を主戦場に少女漫画を描いていましたが、90年代からは作風もガラリと変わり、ホラー系にシフトしています。1999年に出版された最初の『私が見た未来』は知る人ぞ知る“幻の本”となっており、一時は古書市場で50万円の値がついたこともありました。一時期は漫画家を引退していましたが、2022年に活動を再開し、今年6月15日には最新作『天使の遺言』が刊行されています。デビュー号となった『月刊プリンセス』の表紙には、もじゃもじゃ頭の若き郷ひろみの写真も掲載されていますが、自身を描いた作者が“予言者”として再び脚光を浴びていると知ったら、郷さんもさぞかし驚くでしょうね」

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