写真・図版(3枚目)| 8億円稼いだかぶ1000さんが「一生持ち続ける高配当株8」配当太郎さんも【新NISA応援】

 ニッチな分野で安定収益を稼ぎ、増配も多いのに株価が割安な銘柄たちを早い段階で買っている。

 かぶ1000さんのリケンNPRの平均取得単価は1437円、1株当たり配当は130円(2025年3月期第3四半期決算の期末予想)なので「自分利回り」は9.05%。現在の株価に対する配当利回り4.85%の2倍近い。

 資産リッチにもかかわらず株価が割安な銘柄に厳選投資しているからこそ、高配当株のリスクである減配(配当が減る)や無配転落(配当がゼロになる)に見舞われる可能性が低くなる。

「高配当株を選ぶときは自己資本比率の高さなど、財務内容を厳しく調べます。『減配リスクの低さ』をかなり重要視しますね」

 石橋をたたいて渡るように会社の財務を調べ上げ、資産リッチな地味株を見つける手腕はさすがだ。

配当太郎さんの銘柄選び

イラスト/本人提供
イラスト/本人提供

 2006年に元手100万円で株式投資をスタートした配当太郎さん(30代)は十数銘柄の配当株に絞って厳選投資している。

 半導体シリコンウェハーで世界シェア首位級の信越化学工業、ご存じ世界のトヨタ自動車、三菱商事など、ピッカピカの優良配当株が大好きな配当太郎さん(保有資産の総額は非公開)。

 投資対象は「参入障壁が高い」をキーワードに銀行、商社、通信キャリア、保険の4業種がメイン。

 業界1位か2位、市場シェア3割以上の銘柄を選ぶ。

「この企業がダメになったら日本経済も終わりだな」と思うような、「稼ぐ力・安定感・実績」の三拍子がそろった超優良株。「この企業の株なら一生持ち続けられる」と納得するまで買わない。

 配当太郎さんが保有するNTTやKDDIといった通信株は、顧客が携帯電話の契約を結べば、そこから企業は労せず安定収益を得られる「ストック型ビジネス」がメイン。安心して保有できる。

 まずは年間240万円など「自分がもらえる配当額」の目標額を決めることが大切だという。その達成に向けて、次の3つのエンジンをフル回転させる。

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