「そんなときに蜷川さんが監督した『FOLLOWERS』を見て、本当に勇気づけられたんです。あれがなければ今の私はいなかったと言えるくらい大切な作品です」
SNS時代のインフルエンサーを描いた物語が自分と重なった。ここで折れていられないと愚直に突き進んだら、少しずつステージが大きくなった。

雑誌の撮影にテレビロケ、ライブに向けた準備など分刻みのスケジュールが続く。その合間をぬって、プロデューサーを務める原宿のタピオカドリンク店「ベビタピ」の店頭にも立つ。どこを切り取っても超多忙な売れっ子だが、自ら動くことを厭わない。表紙撮影のやり取りでは、スタッフに代わって、本人から返事がくることもあった。
目の前にいる一人ひとりに真摯に向き合う。星の数ほどいるインフルエンサーのなかでも、しなこが求められる理由が垣間見えた。
(編集部・福井しほ)
※AERA 2025年6月16日号から掲載
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