(写真部/東川哲也)
(写真部/東川哲也)

 そんなナチュラルな表情が楽しめる一方で、写真集では下着姿など露出が多めのカットもある。撮影に備えてはそれなりの努力もあったとか。

「露出のある服や下着を着るにあたって、写真を見ていただく皆さんにとって気持ちのいいものであってほしいので、それは(スタイルも)美しい方がいいと思いました。でも、非現実的な感じにはしたくないという思いもあったので、自然で女性らしいけど引き締まった体を目指しました。もともとジムには10年くらい通っていてベースはあったんですが、さらにトレーニングの回数を増やして、下半身、特にお尻のラインがキレイに見えるように、撮影前には徹底的に鍛えました」

 ドラマを見て感じた人もいるかもしれないが、桜井の肌はとにかくキメが細かくなめらかだ。そんな彼女の代名詞は“絶世の美肌”。今回のインタビューでは、大人っぽいベージュのメークをしており、その肌は限りなくナチュラルに透明で、水滴を弾きそうなほど! やはりお肌のケアにはこだわりがある?

「自然なからだでいたいので、あまりエステに通ったりということはしていません。食事は普段から割と気をつけています。写真集撮影の前は、肌が荒れそうなものは一切食べませんでした。お菓子や揚げ物はもちろん、外食も少なかったですし、お肉の量も少し減らしましたね。その点は結構徹底していて、とにかく消化の良いものを取るようにしていました。外側から何かするよりも内側からの方が早いなって。外的な刺激よりも(きれいでいられる)時間がもつ感じがします」

 見とれてしまう素肌は写真集をチェックいただくとして、女優として「これから演じてみたい役」を聞くと意外な答えが!

「今までクールなキャラクターや、あまり体温が高そうではない感じの役柄が多かったんです。菱田朋子のような周りから求められるキャラクターを初めて演じさせていただいてみると、思いもしない方向に行くことがあるんだなって。だから“桜井さんにこれをやらせたら面白いんじゃないか”と思ってもらえる役であれば、何でもやっていきたいし、想定外も攻めていきたい。具体的な役柄では、実在する人物を演じてみたいですね。例えば、事件を起こしてしまった人物とか。事件の人物の心境って、現実社会ではマネをするわけにもいかないけど、その人にはその人の人生があって、演じることでしか、その人物像は取り返せない。日々起きる事件を見るたびに、そういうことをなんとなく考えています。やっぱり、いい意味で演技で見ている人を裏切っていきたいという思いがありますね」

 まさか、これは「真犯人フラグ」の真犯人のヒントとなるメッセージなのか!? ともあれ、2022年、大いに注目したい女優のひとりである。(AERAdot.編集部・太田裕子)

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