
香取慎吾さんの3rdアルバム「Circus Funk」は、音楽を続けていく決意表明のような一枚だ。楽曲はどのようにして生まれたのか。AERA 2025年5月26日号より。
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──俳優や画家など多彩な活動を続けている。中でも音楽活動に積極的だ。
香取慎吾(以下、香取):音楽ライブに目覚めたきっかけは、小学生の頃に東京ドームで大好きなマイケル・ジャクソンのライブを見たこと。ステージに立つマイケルと目が合った気がして、「僕もあのステージに立ちたい!」と思いました。
それからしばらくして、グループで初めて東京ドームでライブができることになった時、リハーサル中にステージに手をついて「マイケル、ここまで来たよ」と言ったんです。そして最後にグループで歌った時も、ステージから下りた後に一人でまたステージに戻って床に手をつき、「マイケル、1回ステージを下ります」と報告しました。
なので、僕としてはそんなにすぐにステージに戻ろうとは考えてなかったんです。でも周りのスタッフさんたちが後押ししてくれたのと、やっぱり音楽が好きなので、お祭り気分でソロの1枚目のアルバムを作り、2枚目もその気分のまま作りました。
「音楽を続けていこう」
その後、コロナ禍でやりたいことができない時期を経て、3枚目を作ろうと思った時、はっきりと「音楽を続けていこう」という気持ちになりました。ライブに多くの人たちが来てくれたことで、音楽を通してみんなと会えることが好きだと確認できたんです。