毎月分配型の投資信託には、デメリットがいくつかあります。分配金には普通分配金と特別分配金(元本払戻金)があり、特別分配金は分配金を維持するために利益が出ていないときでも元本を取り崩して分配される(その分、投資した金額が減っていく)ことがあり、分配金を受け取ってしまうことでその分は再投資されず、複利の効果が得られなくなってしまいます。

 また、一定の分配金を保つために比較的ハイリスクになっていたり、分配のための管理にコストがかかるために手数料が高めに設定されていたりすることも。

 一方で、毎月分配型は毎月、一定の金額が振り込まれるので、生活費の補填として一定の金額を受け取れるというメリットがあります。

 そういう意味では、元本の減らない普通分配金の分配型投資信託は、65歳以上に限らず需要はあるかもしれませんね。
 

子ども向け「こども支援NISA」とは

 現状、NISAの口座を開設できるのは、18歳以上です。「こども支援NISA」は、つみたて投資枠に限って投資可能年齢の下限を撤廃することが想定され、未成年も投資ができるようにするというもの。

 以前、ジュニアNISAという制度がありました。株式や投資信託など、さまざまな商品を年間80万円まで非課税で投資ができる制度でしたが、非課税期間が5年間と短かったり、18歳までに引き出さないといけなかったりして、2023年12月末で制度が終了しています。

 投資の話をするにあたり、「長期・積み立て・分散」という言葉をよく使いますが、投資を始めるならなるべく早くという意味でも、未成年のうちから積み立て投資を始めることができれば、複利の効果が期待できますし、長い期間投資を続けられることとなります。

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