
雅子さまと愛子さまの「おそろい」コーデ
実は、おふたりの装いには、共通したデザインが多い。
石原さんによれば、雅子さまのジャケットのデザインの特徴はお襟にある。襟にボリュームを持たせたり、首のうしろで襟を立ちあげたデザインをよくお召しだった。
「愛子さまのスーツも、お母さまと同じようにうしろを立てたお襟の形。そして、愛子さまの定番である襟や袖口、裾の縁を布などで包むパイピング仕上げもまた、雅子さまがよくお使いのデザインです」
ダイヤモンド型の襟とポケットの雨蓋(あまぶた)に施されたパイピングと白いボタンが、涼しげで軽快な印象。ショート丈のジャケットも、活動的な愛子さまにぴったりだという。

おふたりのもうひとつの「おそろい」は、ステーションパールのネックレスだろう。
雅子さまは24年5月の岡山県ご訪問や同年秋に佐賀県で開催された国民スポーツ大会、この4月に天皇陛下とご一緒に訪問した大阪・関西万博でも、淡いブルーグレーのパンツスーツに大粒のステーションパールのネックレスを合わせていらした。
万博ご訪問2日目、水色のパンツスーツをお召しの愛子さまの首元にも、ステーションパールが品よく光り、「おそろい」コーデは色彩も涼やかだった。
「真珠について申し上げれば、皇后さまの真珠は見事な大粒でした。お若い愛子さまは、お母さまよりは小ぶりな白真珠でしたが、それがお肌のピュアな美しさを一層引き立てていました」(石原さん)
愛子さまが万博ご訪問の初日に着用された白いスーツも、よくお似合いだった。
実はこのスーツは、1年前に初の単独公務の際にお召しだったもの。愛子さまが学習院大学を卒業しておよそ2カ月が経った5月11日、初の単独公務として、国立公文書館(千代田区)で開催されていた春の特別展「夢みる光源氏―公文書館で平安文学ナナメ読み!―」を視察した。