
「国民民主は不倫政党か」
新しいスキャンダルとは、国民民主党の平岩征樹衆院議員=比例近畿=が、既婚者であるのに、「独身」で職業は「関西国際空港職員」と偽り、さらに偽名を使って、マッチングアプリで知り合った女性と不倫していたことだ。週刊現代の取材で明らかになり、国民民主党は23日に平岩氏を無期限党員資格停止処分にし、平岩氏は28日に離党届を出した。
平岩氏は元大阪府貝塚市議で、24年の衆院選で比例復活により初当選。玉木氏と比べればほぼ“無名”だ。しかし、4月19日、大阪駅前へ取材に行くと玉木氏が街頭演説に駆けつける“前座”として平岩氏が登場して大きな拍手を浴びていた。
国民民主党の支援者からは、
「平岩氏の演説をこんなたくさんの人が聞いてくれるなんて、まさに玉木氏と国民民主党の人気が沸騰しているおかげだ」
との声があがっていたが、その直後にスキャンダルが明るみに出た。
国民民主党では、昨年11月に玉木氏も香川県高松市の観光大使を務める元グラビアアイドルとの不倫が報じられ、玉木氏が認めて謝罪したばかり。先のB氏は、こう嘆く。
「私の支援者からは『国民民主党は不倫政党か』『平岩氏は偽名不倫で全国区か』と厳しい意見があった。まさにそう思われても仕方ない。人気が出るとスキャンダルもついてまわりますから。それに、玉木氏が党員資格停止処分3カ月、平岩氏は同じ不倫で無期限。『どっちも不倫なのに差がつくのはおかしい』と突っ込まれている」
減税案を出していないのは自民だけ
話を減税に戻すと、連立与党の公明党も夏の参院選には重点政策として「減税」を打ち出すことを発表している。残るは自民党だけだ。
石破茂首相はどう決断するのか。冒頭の自民党幹部はこう話す。
「自民党が財務省べったりと言われてもここまでくれば、減税を公約に入れないと参院選はぼろ負け。『なにかしらの減税はしょうがない』と財務省の幹部も小声で言っていた。財務省のご機嫌もとりながら、自民党も減税を打ち出すしかないでしょう」