お子さんに学習習慣がついている家庭は、どんなことをしていたのでしょう。子育て情報誌「AERA with Kids」では、小学生の子を持つパパ・ママに“経験談”をアンケート。やってよかったこと、やればよかったことを聞きました。教育評論家、アフタースクールに詳しい専門家、現役小学校教諭の3人の教育のプロと見ていきます。「AERA with Kids 2025年春号 」(朝日新聞出版)から紹介します。
【表】学力の高い家庭がやっている生活習慣はこちら
先輩パパ・ママが「やってよかった」と思うこととは?
〈やってよかったこと〉
〇学習習慣ができるまでは、親がなるべく時間をつくって一緒に勉強することにした。一緒にやると子どもも取り組むことが多い。(3年女子の親)
〇丸つけと解説、間違い直しは親と一緒にやることにしている。子どもの理解度がわかるのがいい。特に週末はしっかり時間をつくっている。(4年女子の親)
〇1週間分の毎日やることボードを作り、その日のやることが終わったら、30分間のゲームや動画視聴ができると約束しています。(4年男子、2年女子の親)
〇習慣づけには21〜30日必要と知り、夏休みに毎日、時間を決めて宿題をやった。(5年女子、4年男子の親)
〇学習している単元の本を図書館で借りて、子どもの目につくところに置いておく。子どもが自然と読むので、学習に入りやすくなる。(4年男子、1年女子の親)
〇次の日にやるプリントを、夜のうちに机に開いておく。(2年男子の親)
〈やればよかったこと〉
〇漢字はどんどん習うので、学年を戻って復習するのは大変。漢字だけはこまめにやって、しっかり身につけさせておけばよかった。(3年女子の親)
〇月の初めに届く教材を月末ギリギリにまとめてやっている。毎日2ページなどと決めて取り組んで、学習習慣づけをすればよかった。(2年男子の親)
〇基礎力の重要性を痛感。1年生のころから、100ます計算と総復習ドリルはやっておくべきだった。(5年女子、4年男子の親)
〇高学年からスケジュール表で管理をはじめた。もっと低学年からはじめればよかったと思う。(5年女子の親)
親が動くほど、子どもは動かなくなる?
先輩パパ・ママの声には「漢字の書き順など細かいことを口うるさく言ってしまう」「ごはんやお風呂などに時間をかけすぎている」など、親のもどかしさがうかがえるコメントも目立ちました。
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