――コロナショックもあれば、今度はトランプショックですね。
先ほども話しましたが、投資を始めて8年間でこうした暴落は4回目です。トランプ大統領の一言でここまで株価が揺れるとはみんな思っていなかったのではないでしょうか。今後もまた下がるかもしれませんが、関税引き上げに対する悲観を相場はもう織り込んだと思っています。何はともあれ、これも含めて株式投資です。私は今後も「心は無風」で耐えていきたいと思っています。そして反転した暁には投資仲間と祝したい。それを考えると楽しさでいっぱいです。
株式投資は忍耐が必要
――最後にアドバイスをお願いします。
相場がパニックの時は動かないことです。株式投資は資金が増えもしますが減りもします。今回のトランプショックのように大きな暴落は突然やってきます。その時に含み益があればいいのですが、投資した時点よりも資金が大きく減るということもあります。たいして増えてもいないけれど減っていく。そういう状況になると多くの人が「株なんてやらなければ良かった」となってしまいます。成功体験がないと、残念ながらそこで終わってしまいます。それはとても残念だと思っています。
株式投資は忍耐が必要です。そして自分が信じられる銘柄を選ぶということです。苦楽を共にできる銘柄であれば、トランプショックだって、次のショックだって、どんな衝撃にも耐えられるはず。そうやって自分の岩盤を強くするんです。それがショックに耐えられる投資家になれる秘訣ですよ。
(AERA編集部・大崎百紀)