百田:またカイくんと成弥のコンビが最高でね。こんなに平和で楽しい人たちいないっていうぐらい常に明るいし、何て言うの……ほら。
カイ:いや、わかんない(笑)。二人ともうるさいけどね。授業中も休み時間もうるさかったけど、俺と成弥はテストでちゃんと点を取るから、先生も文句言えないっていう。
百田:めちゃくちゃ頭いいからね。しかもサーヤも頭いいから、悪いのは私だけ。
カイ:かなちゃんは確かに勉強はできないけど(笑)、すごく頭のいい人だと思ってる。勉強できる頭の良さと、地頭の良さって別だから。勉強できても地頭が良くない人っているし、勉強ができなくても地頭が良い人もいる。後者だよ、かなちゃんは。
百田:だとしたらどっちも兼ね備えているのがカイくんたちで。そんな3人がね、私に勉強を一生懸命教えてくれて。
カイ:かなちゃんを3人で取り囲んで、「この問題はこの公式を当てはめて〜」とかね。そうしたらかなちゃん、晴れやかな顔して「なるほど、わかった!」って言うの。で、テストが返ってきた時、みんなでかなちゃんの方を見たら、「あれれ?」みたいな顔して……。
百田:しっかり赤点取ってる(笑)。それも含めて……やっぱ青春だね。
カイ:青春だよ、あれは。
(構成/編集部・藤井直樹)
※AERA 2025年4月7日号
※この対談の続きは4月7日発売の「AERA 4月14日増大号」に掲載します。