
新著『会社員を2度クビになった僕が、月100万円を稼げるようになった方法』を執筆した坂口康司さんは、「発達障害であっても、周りからの特別な配慮なしでも、自分の力でより良い生活を勝ち取れる」と言い切ります。自らの実体験をふまえて、「発達障害の人には『ひとり社長』が向いている」という坂口さんに、その理由を解説してもらいました。
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発達障害のある自分が力を最大限発揮できる働き方
私は会社員を2度もクビになりました。
一般的に、会社をクビになることはそう度々あることではないにもかかわらず、それを2度も繰り返しているのは、めずらしい経験と言えるかもしれません。
この2度の経験から、私には会社員として働くことが向いていないと痛感し、会社員以外の働き方を模索しなくては、と思い、ひとり社長としての道を志しました。
会社の庇護の下から外れて、社会の荒波の中、自分一人の力で生きるようになって、結果的に、仕事を円滑に進めるためのコミュニケーション術などを身につけられましたので、今であれば会社員としてある程度の活躍をすることもできるかもしれません。
しかし、今さら会社員に戻りたいとは思いませんし、発達障害のある自分が力を最大限発揮できるのは、ひとり社長という働き方だと考えています。
これから、ひとり社長として働くことが発達障害の人に向いている理由を挙げていきますので、ご自身の適性をイメージしながら読み進めてみてください。
ただし、ここでご注意いただきたいのが、あくまでも会社員とひとり社長とを比べると、ひとり社長の方が向いているということであって、工夫さえすれば会社員としても活躍できるということです。