働くママ・パパの姿をコミカルに描き、子育て世代から人気を博したコミックエッセイ「働きママン」シリーズ。その最新刊『働きママン まさかの更年期編〜ホットフラッシュをやりすごせ』(はちみつコミックエッセイ)では、子育てがひと段落した主人公に「更年期」という新たなハードルが訪れます。著者のおぐらなおみさんに、更年期をテーマに描くことにした理由やご自身の経験、更年期への向き合い方のヒントを聞きました。
【マンガ】「ホットフラッシュ到来」「男性の更年期事情」など、おぐらなおみさんのマンガを読む(全32枚)更年期の症状にとまどう人が安心できるような本にしたかった
――『働きママン まさかの更年期編〜ホットフラッシュをやりすごせ』では、主人公が体の変化にとまどいながらも、子どもの受験や思春期、夫の更年期などに向き合い、模索していく姿が描かれています。今回、「更年期」をテーマにしたきっかけは?
そもそも「働きママンシリーズ」を描き始めたきっかけが、「働きながらの子育てって、どうやれば可能なの? 大変じゃないの!?」という素朴な疑問からでした。私自身は、専業主婦からフリーランスになり、子育てをしながら自宅で仕事をしていましたが、それでも毎日へとへと。職場に通う女性は、みっちり働いて帰宅後にまたみっちり家事・育児をするのですから、本当に大変だろうなと思っていました。
そんな働き方をしていた女性が、子育てが落ち着いてきて「いよいよ仕事に集中できる」と思った矢先に「更年期」がやってくる……! ここでまた「みんな働きながらどうやって更年期と付き合ってるの!?」という疑問が湧いてきて。私自身が更年期の症状を感じ始めたときも、どういうものなのかわからず、うろたえました。誰に相談すればいいのかもわからなくて不安だったので、とりあえず手に取って安心できるコミックエッセイがあればいいな、という思いから今作を手掛けました。
多汗・のぼせ・動悸……これは一体!?
――ご自身の更年期は、どんな変化がありましたか?
40代の終わりから50代のはじめ頃、多汗・のぼせ・動悸が起きるようになり、「これはいったい何だ?」と不思議に思い始めたのが、今思えば更年期の始まりでした。びっくりしましたよ。「まさか自分の体にこんなことが起きるなんて!」という気持ちでした。
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