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10日(月)夜は、北陸・東北南部で、再び雪が強まる可能性があります。すでに平年を上回る積雪となっている所もあり、更に積雪が増えるでしょう。さらに12日(水)頃は、暖気が入って、雪崩の危険性が高まるおそれがあります。屋根からの落雪にも、十分お気をつけください。

10日(月)夜 北陸・東北南部で 雪が強まる可能性

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先週は、今シーズン最強・最長寒波が襲来し、各地で大雪となりました。大雪のピークは過ぎましたが、気象衛星ひまわりの画像を見ますと、10日(月)午前中も、まだ日本海側には、雪雲がかかっています。

10日(月)午後も、日本海側では、断続的に雪が降るでしょう。特に、北陸・東北南部では、夜は雪の降り方が強まる所もありそうです。10日(月)15時からの24時間予想降雪量を見ますと、新潟県・福島県の標高の高い所を中心に、50センチ以上の雪が降る可能性があります。

12時現在の積雪は、青森県の酸ケ湯で432センチと平年の約1.3倍、新潟県の津南で333センチと平年の約1.5倍など、すでに広い範囲で、平年を上回る積雪となっていますが、この後も、まだ積雪が増えそうです。

除雪作業は、慣れていても、必ず2人以上で、安全を確認しながら行ってください。

12日(水)は気温上昇 雪崩の危険性が高まる

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この日本海側の雪は、11日(火)も続くでしょう。ただ、12日(水)になると、上空の寒気が抜けて、暖気と入れ替わってきそうです。

そのため、12日(水)は気温がグンと上がり、北陸・東北でも雪ではなく、雨の降る所が多いでしょう。最高気温は、金沢では10℃、新潟・山形・秋田では6℃~7℃、札幌でも平年を上回り、4℃の予想です。

この暖かさで、今まで積もった大量の雪が、急にとけて、雪崩の危険性が高まりそうです。

急な雪解け 注意点は?

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暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。

① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。

③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。

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